秋の夜長に・・・
虫の音を聞きながら
スタンドの灯りをともして
どなたに手紙を書きましょうか・・・
こころ
ころころと 心はころがる
あっちへ こっちへ
ころがってぶつかる
あっちの心と こっちの心
だが時に
一瞬に溶けあう
朝の光に艶めく みどりの葉の上で
ふたしずくの露のように
谷川俊太郎